「〜のようだ」ってどう言う?
「明日は晴れそうだ」とか「彼は忙しそうだ」など、しばしば自身の主観的な推測に基づいて何かしらの状態を表現したいことは日常ではよくあると思います。これは日本語に限らず英語でも同様です。話し手の主観であることを示しつつ「誰か」(someone)や「何か」(something)の状態を言いたいことはよくあります。ここでは、そうした話し手の主観に基づく推測、「〜のようだ」にまつわる表現を取り上げてみたいと思います。
「〜のようだ」の意味を持つ動詞
まずは、「〜のようだ」の意味を持つ動詞を取り上げます。基本的に以下の動詞を覚えておけばだいたいの場面で「〜のようだ」を表現することができると思います。
look
まずはlookです。lookにはHave the appearance or give the impression of being.という意味があり、これが、日本語で言うところの「〜のようだ」に相当します。Have the appearanceというところから「見た目」に関する印象を表現できるのがわかります。たとえば、以下のような表現に使えます。
You look pale. Are you feeling well?顔色が悪いよ。大丈夫?
It looks like it's going to rain. You should bring your umbrella with you.雨が振りそうです。傘を持っていったほうがいいですよ。
sound
続いて、Convey a specified impression when heard.
という意味を持つsoundです。こちらは、lookとは異なり、耳で得た情報に関する印象を表現したいときに使います。
A: My boss always helps me when I get in trouble and gives proper advices.
B: She sounds nice and reliable.A: 上司は私が困ったときにいつも助けてくれ、適切なアドバイスをしてくれます。
B: 彼女は素敵で頼りがいがありそうですね。
It sounds as if you had a good time during your vacation.休暇中に楽しい時間を過ごしたみたいですね。(同僚の話を聞いて)
seem
「〜のようだ」を表現するときにseemはかなりよく使われるのではないでしょうか。Give the impression of being something or having a particular quality.
という意味で、やはり、他の動詞と意味が似ています。
Those concerns seem to be of the past.それらの懸念は過去のもののようです。
It seems almost certain there will be some problems.いくつかの問題があることはほぼ確実だと思います。
appear
「〜のようだ」で使える続いての動詞はappearです。Seem; give the impression of being.
という意味を持ち、やはり印象を表現するのに使えます。seemに比べると、より出来事は事実に着目したいときに使われます。
The virus appears to be spreading much faster in our city than elsewhere.ウイルスは私たちの街で他の場所よりもかなり速く広がっているようです。
It appears as though they were wrong.彼らが間違っていたように見えます。
lookとsoundと一緒によく使われるパターン
lookとsoundは次のように、likeやas ifあるいはas thoughと組み合わせて使われることがよくあります。もちろん、それ単体でたとえばHe looks happy.のようにつかったりもします。
He looks disappointed with his boss's decision.彼は上司の決定に失望しているようだ。
It looks like a nice weather today.今日はいい天気みたいですね。
It looks as if they’ve been busy.彼らは忙しそうだ。
Mike looked as though he wanted to say something.マイクは何か言いたいように見えた。
soundを使った例はこちらです。
She sounded upset.彼女は怒っているようだった。
It sounds like a great idea.いい考えですね。
You sound as if you've been busy.忙しそうですね。
It sounds as though you believe that.その話、信じているみたいですね。
seemとappearと一緒によく使われるパターン
seemとappearはto不定詞とthat節と一緒によく使われます。また、lookとsoundと同様like、as if、そしてas thoughも使われます。加えて、何かの存在を伝えるために使われるthereを使って、「存在するようだ」のような表現にも使えます。以下は、seemを使った場合のそれぞれの表現例です。
He seemed to want to get his schedule flexible.彼は自分のスケジュールを柔軟にしたいと思っているようだった。
It seems that she is very talented.彼女はとても才能があるようです。
If you are a programmer, this would seem like the perfect chair.あなたがプログラマーなら、これは完璧な椅子のように思えます。
It seems as if he has entirely forgotten.彼は完全に忘れているようです。
It seemed as though they attended the meeting in the morning.彼らは午前中に会議に出席したようだった。
Lately, there seem to be few people traveling abroad.最近、海外旅行をする人は少ないようです。
まとめ
ここではlook、sound、seemとappearという「〜のようだ」という表現を見てきました。「〜のようだ」という表現は会話でも文章を書くときにでもよく使われる表現なのでぜひ覚えて表現の幅を広げましょう。