英語の学習方法をあまり調べすぎない
英語学習には時間がかかります。そのため、途中で不安になって「このやり方でいいのだろうか」と思うことがあり、ついつい自分の勉強のやり方を振り返って「もっとよい勉強方法があるのでは」とインターネットでの検索に時間を費やしてしまうことがあるのではないでしょうか。
もちろん、最適な学習方法というのは時間とともに変化していくものです。比較的長い英文が読めるようになった状態なのにいつまでもアルファベットの書き方を練習する人はいないでしょう。しかし、だからといってより「最適な」学習方法を求めて、勉強方法自体の探求に時間を費やすと英語学習の時間が短くなって本末転倒です。英語学習の時間ばかりに時間を使っていないか、以下のようなポイントを踏まえて、時々振り返ってみましょう。
学習教材を探しすぎていないか?
学習教材は人によって、そして同じ人でもある時点でのスキルによって最適なものは変わります。しかし、いつも学習教材を探している、なんてことはないか一度振り返ってみましょう。もちろん、今使っているものがベストなものではないと思います。しかし、今使っている学習教材が「良い」「悪い」というのはある程度それを時間をかけて使ったあとにわかります。「良い」「悪い」ではなく「良かった」「悪かった」という評価しかできないのです。その評価は学習教材に時間を費やした人にしか判断できないのです。
ところで、時間を費やす、というのは一言で言うと簡単ですが、その費やす時間の感覚も人によって変わります。人によっては最初の数ページをめくっただけで「これは使い物にならなそうだ」と判断できる人もいるでしょう。それはそれで問題ないと思います。私の持論ですが、ある程度自分自身の感覚というのは信じていいものだと思います。自分自身がこのままその教材を使ってハッピーになる未来が見えないのなら早々に切り捨てて別のものを使う、というのは賢い選択でしょう。そういう感覚に自信がなければ、とりあえずもっと時間をかけてみましょう。個人的な経験では、1週間やってみればある程度評価できるのではと思います。ここで注意したいのは、その評価の時間というのは評価のためだけではなく、あくまでも自分のスキルを伸ばすための時間だということです。1週間やってその学習教材は使い物にならない、とただ評価するだけだとその時間自体が無駄になってしまいます。しっかりとその学習教材の内容を吸収するつもりで取り組みましょう。
学習方法の正解を追い求めすぎていないか?
世の中の英語学習の方法論はとにかくたくさんあります。多くのものは共通している部分もあれば、互いに全く正反対の方法論を説明するものまであります。先に述べたとおり、最適な学習方法は人によって異なるので、そうした多くの方法論の中からどれが自分に最も適したものなのかを探すのはかなり骨が折れます。そもそもですが、学習している最中も「本当にこのやり方でいいのだろうか?」と思うことがしばしばなので、「これが自分にとって最適な学習方法である」と判断すること自体がかなり難しいです。そのため、私のおすすめとしては、大きめの書店の英語コーナーで平積みになっている中から適当に選べばいいと思います。ある程度時間をかけたひとにしか良い学習方法はわからないので、それであればまずは目についたやり方でやってみる、というのがいいと思います。数ヶ月ぐらい時間がたったあとにふりかって見ましょう。
まとめ
最適な学習方法や学習教材は時と場合によって、そして、人によって変わります。ベストなものに巡り会えればいいですが多くの場合そうではないので、まずは目の前にある教材や方法論で勉強自体に時間を費やしましょう。英語学習の場合、質と量で言えば圧倒的に量のほうが重要だと、個人的には思います。